こんにちは。はじめです。
前回、さくらんぼヴァレニキを作り、その楽しさと美味しさをお伝えしました。
その際「もっと簡単にできないものか」と思った私。
今回は「市販品の餃子の皮」と「さくらんぼヴァレーニエ」を使った横着バージョンで調理。
味を比較するため、生さくらんぼとヴァレーニエの両方のヴァレニキを作っていきます。
また、新たな試みとしてぶどうヴァレニキとポテトヴァレニキにも挑戦。
ポテトヴァレニキのレシピは「RUSSIA BEYOND」を参考にしました。
ぶどうヴァレニキは私の自己流です。
美味しく作る秘訣や、さくらんぼヴァレニキのレシピはこちらをご覧ください。
今回使用した餃子の皮は、直径9cm。
茹でても皮が破れないよう「厚皮」タイプにしました。
皮に具材を置いて、端を少量の水で濡らし、半月形に折って端を閉じればOK。
フォークで閉じたり、端にひだを折ったりして具材が判別しやすくしました。
ちなみに、写真の右上から下に向かって
ひだなし・・・ぶどう2個
フォーク・・・生さくらんぼ4個
さくらんぼヴァレーニエ3個
左側すべて
ひだ有り・・・ポテト6個
となっています。
作り方
<さくらんぼヴァレーニエ>
1 さくらんぼヴァレーニエから実だけを取り出す。
2 餃子の皮に具を置いて、端を少量の水で濡らし、半月形に折る。
3 具が外に出ていないか確かめ、端を閉じていく。
4 茹でる(美味しく作る秘訣にも関わってきますので、茹で方は「ロシアの料理〜さくらんぼヴァレニキ」をご参照ください)
注)以降、2〜4の工程を(A)とします。
<ぶどう>
1 ぶどう(デラウェア)の皮をとり、実をボウルに入れる。
2 実10個に対し、小さじ1弱の砂糖を入れ、軽く混ぜる。
3 15分程おき、ぶどうをしぼって果汁と実を分けておく。果汁は食べる前に小鍋で温め、シロップにする。
(A)
★ ぶどうは皮をとっている時点で、既に果汁が出ています。
さくらんぼのように1時間おかなくてOK。
しぼる時、実を握りつぶしてしまわないように注意しましょう。
<ポテト>
材料:
・ じゃがいも 小1個(私が使用したのは65g)
・ バター 7g
・ 塩、胡椒 適量
・ ベビーチーズ 1個
★ レシピでは、玉ねぎ、ニンニクも使用していましたが、うちになかったので割愛。その代わり、チーズを加えてみました。
1 じゃがいもの皮をむいて茹でる。マッシュにして、溶かしたバター、塩、胡椒を加えて混ぜる。
2 ベビーチーズを8等分に切る。
3 餃子の皮にマッシュポテトとチーズを置いて、具とする。
(A)
完成
スイーツ系(青皿)とお料理系(白皿)に分けてみました。
青皿は右上から時計回りに、ぶどう、生さくらんぼ、さくらんぼヴァレーニエです。
さくらんぼは色も厚さもあり、目を引きます。
ヴァレーニエはジャムの水分が、皮の中に充満しているのが分かります。
ぶどうは爽やかな黄緑色。
実が小さいので薄っぺらですが、お味の方はどうでしょう。
実食
まずは、スイーツ系の味の薄いものから。
ぶどう、生さくらんぼ、さくらんぼヴァレーニエの順でいただきます。
ヴァレニキの断面は、こんな感じ。
左からぶどう、生さくらんぼ、さくらんぼヴァレーニエです。
生さくらんぼは、直径約2.5〜2.8cm。
ヴァレーニエのさくらんぼは直径約1.5〜1.8cm。
断面の厚さによく表れています。
<ぶどう>
あっさり、爽やか。
生のぶどうより、酸味を感じます。
でも、決して食べ難い酸味ではありません。
薄っぺらなので皮の端が少し硬いですが、ぶどうのシロップをかけると、硬さが和らぎます。
プレーンヨーグルトを添えると、暑い夏にふさわしい味!
美味しい。この味好きです!
「美味しい」の後に「!」が付かなかったのは、ぶどうの量が少なくて物足りなかったから。
もっとたくさん入れるか、巨峰のような大粒のぶどうを使えばよかった。
でも、具を入れすぎると皮が閉じなくなるし・・・。
その加減が難しいのです。
<生さくらんぼ>
これの美味しさは、前回お話したとおり。
<さくらんぼヴァレーニエ>
生さくらんぼと比べてどうかな・・・。
パクッ・・・。
甘い!
さくらんぼの味も濃いですが、甘さも強い。
これは、さくらんぼシロップをかけてはいけません。
プレーンヨーグルトをかけて甘さを中和しなくては。
砂糖で煮込まれたさくらんぼを噛むことで、中から甘い果汁や果肉が出てくるからでしょうか。
さくらんぼの味も酸味もありますが、甘さが先にきます。
これしか食べたことがなければ「こんなものかな」と納得したかもしれません。
しかし!
生さくらんぼのヴァレニキの味を既に知っている私。
時間がかかろうが、手間がかかろうが、さくらんぼヴァレニキは生さくらんぼに限ります。
スイーツ系ヴァレニキの美味しい順
1位 生さくらんぼ
2位 ぶどう
3位 さくらんぼヴァレーニエ
でした。
続きまして、お料理系。
<ポテト>
断面はこんな感じ。
チーズとポテトの判別がつき難いですが、チーズのとろり感が伝わりますでしょうか。
まずは、そのままいただきます。
パクッ・・・。
あっ、美味しい!
前回も書きましたが、水餃子の具は挽肉のイメージしかなかった私。
食べるまで「ポテトのヴァレニキは味がぼやけているのでは?」と思っていました。
が、予想に反し、味ははっきりしていました。
マッシュポテトとチーズが好相性!
醤油もタレも不要!
プレーンヨーグルトをかけると、ヴァレニキ同士もくっつかず味変も楽しめます。
これはおつまみにもなりそう。
生さくらんぼと同順位の美味しさです!
6個作ったポテトヴァレニキは、あっという間に完食してしまいました。
今回ヴァレニキを作って感じたこと
1 市販品の餃子の皮を使うと簡単に作れるが、味は手作りの方が美味しい。
何といっても、モチモチ感が全然違います。
茹で上がった時の皮の端も、市販品はすぐ固くなりますが手作りはモチモチ。
皮のモチモチと具材の食感のコントラストが楽しめるのも、手作りのいいところです。
2 具材は水分の少ないものがよい。
ぶどうを使って思ったのですが、水分が多く、しぼると潰れる具材は作りづらいです。
① 茹でる前に中から水分が滲み出て皮が湿り、皿や他のヴァレニキにくっつく。
② しぼると具が少なくなり、予想より薄っぺらなヴァレニキになる。
その点、さくらんぼはしぼっても潰れませんし、プリッとした食感も残り◎です。
ぶどうも量や大きさを考慮すれば良いかと思います。(味は美味しいのです)
3 茹でたらすぐ食べる。
市販品の皮は端がすぐ固くなりますし、手作りかどうかに関わらず茹でたてが1番美味しい!
4 サワークリーム(ないのでプレーンヨーグルト)の役割
市販品でも手作りでも、時間が経つとヴァレニキ同士がくっつきます。
美味しさを増すためと、くっつき防止でサワークリームを纏わせるのだと感じました。
5 皮の端はしっかり閉じる。
茹でている時に、端が開くことがあります。
今回さくらんぼヴァレーニエの端が開いたものがあり、お湯が赤く染まりました。
ジャムの水分が中から滲み出て、端が緩んだのかもしれません。
写真を見ると、閉じ目まで赤い果汁が滲んでいます。
色が薄いのでわかり難いですが、ぶどうも閉じ目まで果汁が滲んでいます。
水分が多い具材は、特にしっかりと端を閉じましょう。
合わせて、茹でる順番は、色の薄いものからが良さそうです。
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