こんにちは。はじめです。
私が今までロシア食材を購入していた「赤の広場 銀座店」さんが、2024年6月30日をもって閉店されるとのこと。
物流コストの高騰、商品の入荷が困難になったことが、その理由だそうです。
戦争が長引いているので、商品の入荷が困難なのも納得です。
確かに戦争前に比べ、ロシアの商品が減りアルメニア等周辺国の商品の割合が増えた感はありました。
でもそれはそれで、日本には馴染みがないけれど美味しい食材を知ることができてよかった。
そもそもロシア食材を扱うお店がないので、興味を持ったロシア食材を実際に購入することができる「赤の広場 銀座店」さんは、本当にありがたかったです。
インターネットを通じて、ロシアの料理やお菓子を知る機会は増えました。
しかし、それを手に入れる方法は限られています。
「赤の広場 銀座店」さんはロシアやその周辺国の食材を実際に手にとって購入できる唯一のお店。
私にとって、長崎の出島のような存在でした。
今までお世話になった「赤の広場 銀座店」さんに感謝の気持ちを込めて。
今回は、ロシアのパンケーキ「スィルニキ」を作ってみたいと思います。
レシピは「RUSSIA BEYOND」を参考にしました。
材料
・カッテージチーズ 180g
・卵黄 1個
・小麦粉 少し山盛り気味の大さじ1(+打ち粉用)
・砂糖 大さじ1
(写真は黒砂糖で大さじ1/2)
・塩少々
カッテージチーズは「赤の広場 銀座店」さんで購入。
その他は、家にあるもので作れるため助かります。
小麦粉は顆粒タイプが作りやすかったですが、普通の小麦粉で大丈夫です。
注意事項
<カッテージチーズ>
・よく乾燥していて、水分が少ないものを使う。
→調理している間にスィルニキの形が崩れてしまうため。
もし水分が出ていたら、水分はボウルに入れないようにしましょう。
・冷蔵庫でよく冷やしたカッテージチーズを使う。
→スィルニキの形を良くするため。
<小麦粉>
・小麦粉を増やさない。
→スィルニキのなめらかさのために分量は守りましょう。
<卵黄>
・卵黄だけを使う。
→卵白は生地を水っぽくしてしまう。
倍量のスィルニキを作る際は、材料を2倍使いますが、卵黄は1つでOKです。
<砂糖>
・最後に入れる。
→生地に水分が増し、スィルニキの形が崩れるため。
砂糖を加えるなら大さじ1だけ。
入れるのはスィルニキを形づける直前の最後の段階にしましょう。
作り方
1 ボウルにカッテージチーズ、卵黄、塩を入れ、フォークで混ぜる。
2 小麦粉を加え、再び混ぜ、なめらかで濃厚な状態にする。
生地は冷蔵庫で5分ほど休ませる。最後に形成の直前に砂糖を加える。
★小麦粉はムラなく混ぜましょう。ムラがあると形成しづらくなります。
3 作業台に小麦粉をたっぷりふり、生地を5等分する。
一つずつ丸め、少し平たくして、端の高さを揃える。
★打ち粉はたっぷりふりましょう。生地がくっついて形成しづらくなります。
4 全ての生地を形成したら、フライパンに香りの少ない植物油を少量ひく。
スィルニキを並べ、弱めの中火にかける。
蓋をして、片面を7分ほど、あるいは底の面が軽く黄金色になるまで焼く。
★分数はあくまで目安です。底の色を確認しながら焼きましょう。
うちのフライパンだと7分は少し焼き色が強くつきました。
(写真は二面目で色を見ながら焼いた面です)
火力が強いと、表面は焦げて中は生になります。
5 火を弱め、ひっくり返して、蓋をして、さらに5分焼く。
6 焼きあがったら、室温で少し粗熱を取り、お好きなトッピングを添えていただく。
このレシピで作ると、直径5.5〜6cm、高さ1.5cm程のスィルニキが5個できました。
完成
焼き上がり直後は、ふわっふわ!
フライパンからフライ返しですくう際も、ふわふわ感が十分感じられ気分が上がります!
中まで火が通っているか確認のためナイフを入れると、まるで朧豆腐のような断面です。
チーズのいい香りが漂い食欲をそそられます。
いざ実食!
あっ!ここで大事なことに気づきました!
砂糖を入れるの、忘れてた・・・。
全く甘味のない、ほんのり塩味のスィルニキです。
でも、これはこれでいいかも。
ダイレクトにカッテージチーズの味が感じられます。
甘いのが苦手な方にもこれはオススメ。
むしろ、砂糖なしの方が汎用性が高い!
そのままでもよし、ヴァレーニエ(今こそ使う時です!)や蜂蜜を添えてもよし。
レシピでは「サワークリームと濾したイチゴをかけると絶品」とありました。
食べ方いろいろ。
では、食べるタイミングはどうでしょう?
時間差で食べ比べた結果、一番オススメは粗熱が少しとれたタイミングです。
何でも「出来立てが一番美味しい」と言われます。
スィルニキも出来立て熱々の時は、ふわっふわ!
そのままパクリといくと外ふわふわ、中のカッテージチーズは生なのかよくわからない熱々の朧豆腐状です。
やけどしそうなので、気をつけましょう。
ふわっふわ感を楽しむなら出来立てですが、味わうのであればしばらく待った方が良いです。
その点、粗熱が少し取れたタイミングだと、ふわふわ感と味の両方が楽しめます。
サワークリームを添えてもドロドロ溶けることはないでしょう。
スィルニキは冷めても美味しいです。
硬さは出ますが、生地が落ち着いてナイフで切っても断面がみっちりと詰まっています。
冷めると、カッテージチーズの塩味を感じやすくなります。
小麦粉は少量しか使っていませんが、スィルニキ3個で満腹感を得られます。
実は私、料理やお菓子作りは得意ではありません。
むしろ「やらずに済むならやりたくない」というタイプです。
こんな私が「作ってみたい」という気になり、実際に作れるのは「赤の広場 銀座店」さんのおかげです。
閉店は残念ですし寂しいですが、閉店までの間、興味を持った食材があったら足を運ぼうと思います。
今、閉店セール中です。
もしこの記事で「スィルニキ」に興味をお持ちになりましたら、「赤の広場 銀座店」さんでカッテージチーズを購入し、作っていただけると嬉しいです。
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