ロシアのジャム〜ヴァレーニエ

　こんにちは。はじめです。

　ロシアのジャム「ヴァレーニエ」をご存知ですか？

　日本のジャムのようにゼリー状ではなく、「果実と少しとろみのある液体」といった感じです。

　一般的なのはイチゴ、ラズベリー、ピーチなどのヴァレーニエだそう。

　過去に、ロシアのお菓子や紅茶をご紹介してきた私。

　今回は「松ぼっくり入り」ヴァレーニエを２種類、ご紹介します。

松ぼっくりヴァレーニエ

　毎度お馴染み「赤の広場　銀座店」さんで購入。

　瓶の蓋を開けると、爽やかな松の香がします。

　針葉樹林を歩いているような、松材で作ったログハウスにいるような感じ。

　瓶の中を見ると、琥珀色の液体の中に松ぼっくりが丸ごと入っています。

　松ぼっくりは、縦1.5cm、横1cm程のミニサイズ。

　日本でよく見かける、あのサイズではありません。

　松ぼっくりは「食べられる」と初めて知った私。

　食べてみると・・・

　美味しい！

　柔らかく煮込まれていて、噛むと松の香が口いっぱいに広がります。

　琥珀色の液体は、松ぼっくりを煮込んだ甘いシロップ。

　こちらも松のいい香りがします。

　日本のジャムは果実とゼリーが一体となっていますが、ヴァレーニエは果実・シロップがはっきりしています。

　フルーツソースに近い形でしょうか。

　パンに塗るより、ヨーグルトにかける方が向いているかもしれません。

　料理好きの方は、料理のソースにお使いになるかもしれませんね。

　スーパーでは見かけないクランベリーに惹かれ、こちらも購入。

　こちらは先述の松ぼっくりと、直径0.7cm〜1cmのクランベリーが入っています。

　瓶の蓋を開けると、松の香だけでなく、微かにベリー系の甘い香りがして良い感じ。

　食べてみるとクランベリーは酸味があり、いい意味で期待を裏切られました。

　松ぼっくりの個性的な味に埋没しない、いいアクセントになっています。

　今回２種類のヴァレーニエを試しました。

　どちらも美味しいですが、松ぼっくり好きの私としては、松ぼっくりだけの方が好みかなぁ。

　ロシアンティーは紅茶にジャムを入れたものだと思っていました。

　以前、ロシア料理店でロシアンティーを注文した時のこと。

　「ジャム３種付き」とありました。

　いちご、さくらんぼ、バラの花とあり、今思えばあれがヴァレーニエ。

　飲み方を聞いたところ「ジャムを紅茶に入れてもいいし、お茶うけのように食べながら紅茶を飲んでもいい」と言われました。

　バラの花が一番ゼリー状だったのですが、その他は果実の甘露煮といった感じでした。

　うん、これならお茶うけとして食べた方が合う！

　甘納豆を食べながらお茶を飲むのに、近い感覚かも知れません。

　いちご、さくらんぼ、バラの花もとても美味しかったのですが、日本ではなかなか食べることのない松ぼっくり。

　「松ぼっくり入り」ヴァレーニエに興味を持っていただけたら、とても嬉しく思います。