ブックレビュー「パンどろぼう」

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 こんにちは。はじめです。

 今回は初めて「パンどろぼう」という本のブックレビューをします。

 絵本作家・柴田ケイコさんの人気絵本です。

 友達に勧められ、図書館で借りようとしたところ、300人以上予約待ち状態。

 本屋さんで見かけて早速読んでみました。

 途中までほっこりしながら読んでいました。

 絵もよく見ると「パンどろぼうのおきて」が書いてあって、その文言もいいのです。

 ネタバレになるので詳しくは書けませんが、3つの掟に共感するやら、感心するやら。

 そして盗んだパンを食べた時のパンどろぼうの表情!

 笑いました!

 なお笑えることに、パンどろぼうがパン屋のおじさんに物申しに行くのです!

 パンを盗んでおいて物申しに行くなんて、とんでもない!

 いや、パンどろぼうは本当に美味しいパンを愛しているから、いい加減にはできないんだ。

 パンに対して真剣なんだ、等々いつの間にかパンどろぼうに感情移入している自分がいました。

 自分の感情に素直なパンどろぼうに対して、パン屋のおじさんは大人です。

 パンどろぼうに謝った上で、パンどろぼうの特技(?)を生かして、ある提案をします。

 子供の世界と大人の対応。

 ひいてはwin-winの関係を築くことの大切さまで表している、深いお話だと思いました。

 続編で「パンどろぼうvsにせパンどろぼう」がありますが、こちらもそう。

 敵だと思ったにせパンどろぼうの話をよく聞いて、みんなにとってよい方法を見つけ出し、みんながハッピーになります。

 これは実社会生活でも大切なこと。

 こういう大切なことをユーモアのある絵本で教えてくれました。

 

 大人になると、絵本を読むことはほぼありません。

 今回久しぶりに絵本を読みましたが、大人になってから読む絵本もいいものです。

 大きなページ全面にカラーの絵。

 文字数は少ないけど、声に出して読みたくなる文章。

 描かれている絵を見て、子供の頃に引き戻されたり。

 絵本を通じて、大人の自分と子供の自分を行き来するような不思議な感覚を味わいました。

 絵本=子供向け と思うなかれ。

 「子供のうちに知っておきたい、大人にとっても大切なこと」が温かな絵と言葉で語りかけてくれます。

 追われるような日々を送っている大人のみなさんへ。

 たまには絵本を読んでみませんか。

 

 

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